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深澤:(笑)。
タナカ:パッと見て、アッていう感じね。
深澤:ああ。そうそう、合ってます。
タナカ:例えばそれは言葉にはできないけど、そこにあるのを見たり触れば分かるじゃないですか。
勝:でも、その触る前にもう頭の中で組み立てられているんですね。それが不思議でしょうがないです。
深澤:僕らはそうですけど、でもそれは、出た瞬間に見た人たちも合意するんですよ。結構生意気な人は、「なんだよ、おれはこう思っていたのに」って言っちゃう人もいるんだけど、それが僕らにとって、もっとも褒め言葉なんですよ。あなた生意気だねなんて絶対に言わない。そうでしょうねと。そう思ってくれてうれしいですって思わなきゃいけない。
勝:はあ、すごいなあ。
深澤:それは楽しいことです。
タナカ:そうですね。だから、言葉で説明できないから作るというか。こういったビジュアルとかモノとしてあるから。やっぱり言葉でいくら説明しても、さっきのところにグルグル回っちゃうんですよ。こういうのをパッと出せば、ああそうそう、これこれってね。
自分が最初にそれを見られる立場だったりとか、もしくは自分以外の人間もそういうときって、別にスタッフだろうが共同作業していてもみんながこれだっていう形にやっぱりなるんですよね。そこが言葉にならないこういったもののすごく面白いところですよね。
勝:ええ。
深澤:それはね、大失敗なんですよ。そんなことをやったらそのアジャストしないっていうかね。そこらへんが割り出して来れなくなっちゃう。ややこしくて。
タナカ:そうなんですよ(笑)。
勝:少し分かったような分からないような・・・、でも持った感じとか・・・、
タナカ:だからやっている最中にある種、自分とかそういうことをもう超えていくところまで行かないとダメですね。でも、普通は個性があったりとか、デザインや美術の教育だったりとかあるじゃないですか。
勝:はい。
タナカ:でもそういうことを全部こう・・・、さっき言った去勢されないっていうのはそういう意味なんですけれど、意外とそういうのでどんどん目が曇っていったりとか、固定概念になっちゃったりするのを、最後はもうこれだっていう形が出てくるまで、それをどんどん脱ぎ捨てていくというか。そこはどんどん仕事をしていけばいくほど、そういうのがあたりまえになっていくから、こうやるとうまく行くだろうみたいなことを捨てていくというか。そういうのをどんどん脱ぎ捨てる作業が必要になってくる。そこがなかなか捨てきれないと、意外と「あ、これだ」っていうよりは、なんか頭で作ったようなデザインになっちゃうってことがあると思いますね。
深澤:うん。