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深澤:そうそう。しかもワンセグってテレビが映るでしょ? この横長の画面にテレビ画面が全部入るってことは、自分の生活の中では、技術としてはそういうことができるって分かっているから想像はするんだけど、実際にやっぱり見たときっていうのは、自分がデザインしていながら、そのデザインした先の形が自分の予想を超えてしまっているから、こんなになるのかと思いますよね。
勝:ここまでできるようになるのかって。
深澤:できるのかと思いますよね。この中にこんなものが全部入っちゃっていいのかなって。
勝:いや、本当にすごいですよね。
深澤:ベタな褒め方だけど、その技術力はやっぱり相当のものだと思いますね。
勝:タナカさん、この今回のINFOBAR 2のこのデザインについて、初めの印象ってどういうものだったんですか。
タナカ:深澤さんにINFOBAR 2の広告キャンペーン、コミュニケーションをなんか一緒にやってくれないかと誘われてこれに触ったときに、自分ではちょっとびっくりしたんですよ。
なんか最近の、ケータイの開発にファッションとかグラフィックだったりとか、そういうクリエイティブの人たちがかかわっていることが多いんですけれども、なんかそういう状況とは確実に違う本当のプロダクトデザイン、プロダクトをやっているデザイナーの人が作ったんだなと(INFOBAR 2を見て)すごく感じたのね。
深澤:(笑)。
タナカ:まず、最初に形としての驚きがあったんです。
四角いケータイがほとんど主流で、その中でいろいろ光りますよとかそういう差異の中で、やっぱりこの形にはすごいなと思って。触れば触るほどなじむし。
勝:新しいんだけど、そうそうこれどっかで持っていたかもしれないし、あったかもしれないし、なんか触れたような気がするっていう、懐かしい感じがして。
タナカ:そう、懐かしいしね。
深澤:懐かしい感じがする?
タナカ:うん。だから未来的な形なんだけど、どこか懐かしさみたいなことがあるっていう。だからたぶんCMを企画するときも、深澤さんにずっと会わないで勝手に考えてて(笑)。あとで最後に見せようと思って、いろんなことを考えたんですよ。
深澤:(笑)。
タナカ:まず、今までの「デザインケータイ」といわれているコミュニケーションの文脈とかを断ち切った、これはもう本当に新しいものなんだということを形にしたかった。それはこの形から自分が触ってそう思ったんですよ。そのことがすごく自分の中にあったのと、それと同時に、この手になじむ感じや、みんなの共通感覚にある、ある種懐かしさも表現しようと思った。表層的にまわりをデザインしているというよりは、中身からカタチから全部成り立っている。そういった、視聴覚的なことだけでない、触覚的なことを伝えようとしたので。結構、コミュニケーションがすごく楽しみな反面、難しかったんですよ。
深澤:(笑)。